音楽の力・・・クレモナのヴァイオリン
新井音楽教室では、11月3日に発表会をおこないます。
感染予防対策を徹底しての開催です。今年度は、生徒の皆さんのご家族のみご来場可能とさせていただきます。
いろいろ制約はありますが、みんなが笑顔で楽しめる発表会にしたいと思います!☺
発表会の開催か延期かについては悩みに悩みました。
教室の運営についてどうするべきか迷う時は、「生徒のみなさんにとって一番良いことは何か?」を考えるようにしています。
それにしても今年はいろいろと考えることが多いですね。
きっと日本中の、世界中の人々が「今、自分はどう行動するべきか?」を考えているのではないでしょうか?
ふりかえれば、3月の学校の一斉休校でピアノのレッスンも休講とし、オンラインレッスンへ切り替えたり、発表会の開催は・・・と、
私も「今、何をするべきか?、どう行動するべきか?」考え続ける日々です。
そんな時、私が心の底から勇気づけられた音楽があります。
イタリア北部のクレモナ在住のヴァイオリニスト横山令奈さんの演奏です。(ブログトップの写真)クレモナの病院の屋上で演奏された映像は、ニュースや情報番組でも取り上げられていましたので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?4月16日の演奏ですが、私は今も繰り返し聴いています。
https://www.youtube.com/watch?v=af1c_zEemvQ
横山さんのヴァイオリンの力強い音色、まっすぐに語りかけてくる演奏に、何度聴いても胸がいっぱいになります。
映像の曲は、エンニオ・モリコーネ作曲「ガブリエルのオーボエ」です。映画「ミッション」の曲で、フィギュアスケートでもよく使われます。
もともとは、独奏オーボエとオーケストラの曲ですが、ヴァイオリンでの演奏も心に沁みます。
「演奏中の映像はクレモナ周辺の病院のための寄付を募るプロモーションビデオに使うため、普段通りのコンサートに近い形で演奏してほしい。愛や情熱を表す赤いドレスを着てほしい」と病院側からのリクエストがあったとのこと。
横山さんは、「医療従事者への感謝と、患者たちが再び音楽や芸術を楽しめる日が来るよう祈りを込めて演奏した。」とコメントしています。
ストラディヴァリウスをはじめ由緒ある楽器が作られた歴史ある街で、日本人女性が活躍していることも素晴らしく、勇気づけられます。
考えても答えが出ないとき、考えすぎて疲れたとき、美しい音楽を聴くと心がスーッと楽になります。
私が、音楽の力を実感するときです。