音楽の力④・・・カタルーニャ民謡 「鳥の歌」
🎄メリー・クリスマス♪
みなさん、楽しいクリスマスをお過ごしでしょうか?
写真は、園児の生徒の皆さんへの小さなクリスマスプレゼントです。
それぞれ練習中の教本の内容に合わせた音楽ワークを作りました。
冬休みにチャレンジしてみてくださいね!
表紙はシールを貼って、キラキラにしました✨
「ありがとう〜♡」と喜んでくれるみんなの笑顔が、とっても嬉しかったです。
さて、今日は、音楽の力④として
カタルーニャ民謡の「鳥の歌」をご紹介します。
ブログ内の「音楽の力」シリーズ
①「クレモナのヴァイオリン」 (2020年10月5日)
②「小さな空」(2020年12月25日)
③「虹」(2021年7月5日)
に続いて4曲目のご紹介です。
「鳥の歌」は、チェリストのアンコールピースとして演奏されることが多い曲ですが、
もともとは、
カタルーニャで歌い継がれてきたクリスマス・キャロルです。🔔
スペインのカタルーニャ地方に生まれたチェロの巨匠
パブロ・カザルス(1876年〜1973年)が、この曲をチェロの独奏曲として編曲し、
コンサートの最後に必ず演奏したことから、世界中の人々に広く知られるようになりました。
(新井音楽教室の生徒さんは、2018年の発表会で聴いていますね☝️
ゲストのチェリストに演奏していただきました。)
私が初めて、カザルスの「鳥の歌」を聴いたのは、こちらのCDでした。
クラッシック好きの方は、お持ちの方も多いと思います。
カザルスが、1961年にアメリカのケネディ大統領に招かれ、
ホワイトハウスで演奏した時のライブ録音です。
カザルスが唸りながら奏でる深く美しいフレーズに、いつも最後まで聴き入ってしまいます。
チェロが歌っているかのように、楽器が息をしているかのように聴こえてきます。
https://youtu.be/upd7U_dvfvU
🎄クリスマスキャロルにしては、なんとも物悲しいメロディーですが、
一年を振り返るこの季節に聴くと、心が洗われるような気がします。
カザルスは、チェロの近代的奏法を確立した20世紀最大のチェリストです。
祖国を愛し、音楽を通しての平和活動家としても有名です。
カザルスの生きた時代は、二度の世界大戦とスペインの内戦が続き、祖国は激動の時代でした。
ちなみに、同じスペインに生まれ、同じ時代に活動したパブロ・ピカソ(1881年〜1973年)もまた、絵画作品を通して世界平和を願った芸術家です。
(1949年に製作された「鳩」により、鳩が平和の象徴になったとも言われています。)
カザルスが94歳の時に、ニューヨークの国連本部において行ったスピーチと演奏は、多くの人々の心に残るものでした。
(今年は、BTS🇰🇷の登場に驚きましたね)
https://youtu.be/nijYeBsWNWk
(↑この動画は、映像と音が編集されています。
実際はスピーチのあとに演奏が続いたという記録があります)
カザルスのスピーチ(一部抜粋)
「私の故郷カタルーニャでは、
鳥たちは、空を飛びながらこう歌います
『peace!peace!(平和)と・・・』
このメロディーは、バッハやベートーヴェンや、すべての音楽家が愛した音楽です。
そして、私の民族カタルーニャの魂なのです。」
カザルスの国連でのスピーチを知ってから
私は、小鳥の声を耳にするたびに、
🕊「peace って聴こえるかな?」
と耳をすませています。🍀