レッスンのひとこま④はじめてのピアノレッスン「うたとピアノの絵本」
呉暁先生の「うたとピアノの絵本」を使います。
上の写真は、最初のページの曲を演奏している時のピアノの譜面台です。
右側のカラー楽譜が、「うたとピアノの絵本」の最初の曲です。
左側の楽譜は先生用で、こどもたちと一緒に演奏できる連弾譜になっています。
「アキ ピアノ教本 導入編(3〜7歳)」と小さい副題がついています。
もう随分長く、この楽譜を使っています。
この楽譜の著者である呉暁先生は、私の母校武蔵野音大のソルフェージュの先生でした。
附属音楽教室でも教えていらっしゃいました。
この楽譜は、やわらかい色調でほのぼのとした挿絵、手書き風の音符、シンプルな歌詞、ことばのリズムやイントネーションに合うメロディーなどなど‥すべてが優しさにあふれています。
呉先生の子どもたちへの思いが素敵なので、「あとがき」から一文をご紹介します。
「私は、これから伸びる感性の芽を、しっとりとあたたかく育ててあげたいと願っています。」
🌱しっとりとあたたかく育てる✨
素敵な言葉です♡
ブログトップの写真のとおり、子どもたちと先生が一緒に連弾で演奏します。
✨この連弾のアレンジも最高です!👏
いつも子どもたちと一緒に
「ド レ ミ うん ド レ ミ うん」
「み ん な うん あ そ ぼ うん」
と歌いながら弾きます。
(うん)は4分休符です。
きれいに弾けるようになったら、いろいろなイメージで演奏します。
イラストがイメージを広げてくれます。
↓
🤗もし、ひろーい公園で、遠くのお友だちに向かって歌うとしたら‥
🎹ゆっくりと、よく響く音で
(タッチが強くなり、打鍵が深くなります)
🤗もし、うさぎさんが歌いながらやって来たら‥
🎹スタッカートで軽い音で、速く
(手首の脱力、指先の打鍵ポイントを覚えます)
🤗もし、そばに赤ちゃんが寝ていたら‥
🎹ゆったりと、やさしい音で
(ゆるやかな打鍵のスピードで、レガート奏法)
「もし、〇〇だったら‥」とイメージを持つと、子どもたちの音は鮮やかに変わっていきます。🌈
テンポや強弱を変えることも、イメージによって容易になります。
レッスンの導入期から、音にする前のイメージを大切に、弾き方やタッチによって、ピアノの音が豊かに変化する楽しさを体験できるように心がけています。
「うたとピアノの絵本」①みぎては、この他に、②ひだりて ③りょうて があります。
(私は①のみ使用し、他の楽譜へ進むことが多いです。)
「うたとピアノの絵本 ①みぎて」と一緒に
○バーナム ピアノテクニック ミニブックをレッスンし
↓
○バーナム ピアノテクニック 導入書
○オルガンピアノの本
○トンプソン
○バスティン
○ピアノコスモス
○はじめてのギロック
○ミクロコスモス
○ぴあのどりーむ
○やさしいポリフォニー
○プレインヴェンション
○ピアノのテクニック
📚レッスン一年目くらいまでは、これらを、個々に応じて組み合わせてレッスンを進めています。
レッスンする曲順や、練習する曲の組み合わせも、子どもたちのレッスン効果を高めるために重要なポイントです。
絵本を読んでいる時、子どもたちは広く深い空想の世界にいます。
「絵本を読むように、イメージを広げて楽譜を読む」
レッスン5年後、10年後に、子どもたちの奏でる音が豊かな響きを持ち、色彩豊かであるように・・・、このステップを大切にしたいと思います。🍀
🎼前回予告していました「レッスンのひとこま③」のつづき、「五線ボードの使い方について」は、次のブログに書きます。
今日ご紹介した曲「みんな あそぼ」のレッスンのつづきの展開でもあります。
お楽しみに!
2021年02月09日 07:00